“あちら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アチラ
語句割合
彼方63.0%
彼地9.9%
西洋2.8%
外国2.8%
那地1.7%
彼処1.7%
彼国1.7%
先方1.1%
彼室1.1%
彼家1.1%
那裡0.6%
京都0.6%
東京0.6%
那裏0.6%
他室0.6%
伊勢0.6%
六六館0.6%
加藤0.6%
勝山0.6%
北海道0.6%
原書0.6%
台湾0.6%
吉原0.6%
対岸0.6%
川島家0.6%
彼宅0.6%
彼等0.6%
後方0.6%
日本橋0.6%
栄町0.6%
王子0.6%
琉球0.6%
聖林0.6%
那室0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
垣根のが芽をく頃だ。彼方の往来で——杉林の下の薄暗い中で子供が隠れ事をしている。きゃっきゃっという声が重い頭に響く。
黄色い晩 (新字新仮名) / 小川未明(著)
彼地の若い衆は顔を出して皆後方へ冠ります、たけ顔を見せるように致しますから、髷の先と月代とが出て居ります。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「これはね、ブランと申しましてね、西洋のきついお酒なのです、あなたに一口上げたいと思って待構えておりましたの」
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
外国では原語でございますとジョン、ハミールトンという人が、ナタンブノルという朋友の同類と、かのスマイル、スミスを打殺しまして莫大の金を取ります。
森村商事会社の取締役村井保固氏は、なが/\米国へ渡つてゐて、那地で会社の地位を据ゑたのは、全くこの人一人の骨折だと言はれてゐる男である。
「では、主人も彼処で待っておるゆえ、ここで御免——」
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ながく支那に居て、彼国の事情によく通じてゐる加奈陀出身の青年将校が、西部戦線の後方勤務に支那苦力を使つたらといふので、その募集に最近支那へ派遣せられて往つた。
『それやね、決めるまでにはマア、間違ひはないでせうけれど、先方の事も詳しくナンして見てから……。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
皆様彼室でお待ちかねでいらっしゃいますが、お歌のほうは、もはや——。
稲生播磨守 (新字新仮名) / 林不忘(著)
彼家から頼まれまして、先生様の御邸へ伺いますように、かねてお世話に相成ります御礼を申上げますよう、またどうぞ何分お願い申上げまするようにと、ことづかりましたんで、へい
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「いいえ、貴方、那裡のお客様が急ぐと有仰つてで御座いますものですから、さう申上げに参つたので御座いますが、それぢやまあ、那辺へいらつしやいましたらう!」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
一体まあどうなすつたと云ふので御座いませう、那裡にも這裡にもお客様を置去つてからに。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「それではこれからまた新らしく京都に赴任するつもりで出かけるかね。」
恩人 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
京都でも度々音楽をお聞きになりますか。」
恩人 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
どうぞ御身を大事に遊ばして、必ず気をながくお持ち遊ばして、ね、決して短気をお出しなさらぬように——御気分のいい時分はこのをごらん遊ばして——私は東京に帰りましても
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
「本当に冷えますこと! 東京とはよほど違いますでございますねエ」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
「はい、昨夜那裏のお客様がおになるかと思つて、遅うまで待つてをりやしたで、今朝睡うござりやす」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「あれ、さよぢや御座りやせんけれど、那裏のお客様は黙つてゐらつしやる方が多う御座りやす。さうして何でもお連様にいらしやるで、それを、まあう待つておなさりやす」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「あなた、新さんが、ちょっと雪岡さんに話しがあるといって、他室でさっきから来て待っています」
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
「お医者さん? 伊勢のお医者さんかえ」
「もうちとしいじゃございませんか。」「いえ、まだ用事もございます。さようなら六六館で御待ち申します。」貞子は昨日の今日にて気が進まず
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
加藤のお嬢様がおいで遊ばしたら、どんなにおにぎやかでございましょう。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
勝山に伺うようになりました翌年一昨年ですな。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「それに鶴さんは、着物や半衿や、香水なんか、ちょいちょい北海道へ送るんだそうだよ。島ちゃんりしないと駄目だよ」
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
お話はすべて原書にしてお聞きに入れますから、宜しく其方でお聞分けを願います。
武男さんはもう台湾に着いて、きっといろいろこっちを
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
「あのね塀和さん、此梅ちやんとはね、私が吉原にゐた時分姉妹のやうにしてゐたのですよ。此方はね、宅のお友達で京都からいらつしやつたのよ」
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)
「どうも御苦労さまでした……失礼ながら、あなたは何とおっしゃいますか、そうして何の目的で対岸へお渡りになるのですか」
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「その要と申しますのは、——申し兼ねますが、その実は川島家の奥様浪子様——」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
そして又御本宅の御取込とは御噂の有た奧樣の御妹子が御方附になるの、彼宅は御目出度事さぞ此宅の旦那樣もどんなにか御うらやまだろふねとの同情、ほむに御隱居樣も御出掛遊ばすのであつた
うづみ火 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
彼等はお前様、昨夜は夜祭を見ね行くし、明日は角力に行かんならんさかい。」
恭三の父 (新字新仮名) / 加能作次郎(著)
それが戦争後もずつとその儘やして置かれるか、うかといふ事が、後方では今好事家仲間の話題になつてゐる。
日本橋ではお客ばかりでゆるゆるおやすみなさるところもござんすまいからね。ええもう、こっちならば何をあそばそうと、目のあいている者はこのばあやばかりでござんす。
栄町へりましたら栄町世帯は仕舞って、太田の方へ行ったてえから、気になってなんねえで、此方へ参りましたが、し茂之助が此処え参りまして、どんなハア詰らねえことを言いかけても
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
時「へえ、王子の方でも、何うも彼方っしゃいませんそうで彼方でもお驚きで、此方からお訪ね申すという事で」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
琉球の、古い昔の聖人の息が、この竜の手にかかっておりますんじゃ。先ざきのことまで、ずんと見通しのきく、世にも偉い御仁であったと申す。
私は聖林にいる時分から、これが本職だったのです。私が千九百三十年に日本へ帰って来た時分には、こんなことで、此方で、おまんまなんか、頂けたものじゃ御座いませんでした。
撮影所殺人事件 (新字新仮名) / 酒井嘉七(著)
村越 さあ、小父さん、とにかくあちらで。何からお話を申していか……なにしろまあ、那室へ。
錦染滝白糸:――其一幕―― (新字新仮名) / 泉鏡花(著)