“那裏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あすこ20.0%
あちら20.0%
あつち20.0%
そつち20.0%
むかふ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは如何いかなる事情が有つてかう成つたにも為よ、那裏あすこはなければ、何処どこの誰だかお互に分らずに了つた者が、急に一処に成つて、貴方がどうだとか、わたくしがかうだとか、……や
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「はい、昨夜よんべ那裏あちらのお客様がおかへりになるかと思つて、遅うまで待つてをりやしたで、今朝睡うござりやす」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
さうなんですけれど金ゆゑで両個ふたりが今死ぬのもあんまり悔いから、三千円きつと出すか、出さないか、それは分りませんけれど、もし出したらば出さして、なあに私は那裏あつちへ行つたつて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「ああ、ねえさん、この花を那裏そつちへ持つて行つておくれでないか」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
『もう一つてろ!』那裏むかふでニキタのこゑ。『もう一つてろ!』
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)