“那珂”の読み方と例文
読み方割合
なか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いいにくそうに伝兵衛がいうと、お那珂なかは、畳へ手をついて、何かいうつもりなのが、そのまま、泣きじゃくって、してしまった。
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
海に河童のいる話は、この明石のカワカムロと、もう一つ常陸の那珂なかの港の海で河童をとった話が『善庵随筆』に書いてある。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
父は六歳になった筆者を背中に乗せて水泳を試み、那珂なか川の洲口すぐちを泳ぎ渡って向うの石の突堤に取着き、直ぐに引返して又モトの砂浜に上った。
父杉山茂丸を語る (新字新仮名) / 夢野久作(著)