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那地
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あちら
ふりがな文庫
“
那地
(
あちら
)” の例文
若い登山家として知られてゐるK氏が、急に用事が出来て信州へ往つたからといつて、
那地
(
あちら
)
の深い山から折つて帰つた
山独活
(
やまうど
)
を四五本とどけてくれた。
独楽園
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
森村商事会社の取締役村井
保固
(
やすかた
)
氏は、なが/\米国へ渡つてゐて、
那地
(
あちら
)
で会社の地位を据ゑたのは、全くこの人一人の骨折だと言はれてゐる男である。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
日本の
画家
(
ゑかき
)
がかうした目端の利く、忠実な女房をざらに持つてゐるのは
実
(
まこと
)
に結構な事だが、支那では女の出来が日本ほど思はしくないので
那地
(
あちら
)
の
画家
(
ゑかき
)
は
女房
(
かない
)
の他に今一つ豆猿を飼つてゐる。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
趣味の教養の低い米国の紳士仲間では、この冒険小説党が少くない。長く
那地
(
あちら
)
の医師協会の会長を勤めてゐたバウガン氏なども、忙がしい
間
(
なか
)
に閑を見つけると、冒険小説を手に取る事にしてゐる。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
那
常用漢字
中学
部首:⾢
7画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“那”で始まる語句
那
那麽
那辺
那珂
那処
那智
那須野
那覇
那様
那方