“那地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あちら50.0%
あすこ16.7%
あち16.7%
あつち16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若い登山家として知られてゐるK氏が、急に用事が出来て信州へ往つたからといつて、那地あちらの深い山から折つて帰つた山独活やまうどを四五本とどけてくれた。
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
那地あすこは唯想像でだけ楽しむでゐればいゝ国だとひどくこきおろしてゐる。
那地あち此地こちたづね居しが此所で御目に懸らうとは夢にも存ぜずと云時勝手かつてにて御花さん/\とよぶこゑの聞ゆるにぞ然らば後にと云捨て御花はやがて立去けりかくて忠八は三年ごしたづわびたるお花にはからずも今宵こよひめぐり逢たることなれば一時にかねてののぞみ足ぬと湯もそこ/\にして上り夕飯ゆふはん仕舞しまひお花の知せを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
那地あつちへ着いたら松魚のうまいのを鱈腹たらふく食はせるぞ。」