“那地(あち)” の例文
那地(あち)此地(こち)と尋(たづ)ね居しが此所で御目に懸らうとは夢にも存ぜずと云時勝手(かつて)にて御花さん/\と呼(よぶ)聲(こゑ)の聞ゆるにぞ然らば後にと云捨て御花は頓(やが)て立去けり斯(かく)て忠八は三年越(ごし)尋(たづ)ね詫(わび)たるお花に※(はか)らずも今宵(こよひ)廻(めぐ)り逢たることなれば一時に豫(かね)ての望(のぞ)み足ぬと湯もそこ/\にして上り夕飯(ゆふはん)も仕舞(しまひ)お花の知せを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)