“かなた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
彼方98.3%
前方0.6%
先方0.3%
彼室0.3%
彼岸0.3%
彼男0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中空には大なるきしき月を仰ぎ、低く地平線に接しては煙の如き横雲を漂はしたる田圃を越え、彼方遥かにの屋根を望む処。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そして再び立ち上がり、祈祷の声の聞こえて来た遥か前方の森の方へ足を早めて進んで行った。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
せておさまは何故そのやうに御心よわいせられるぞ八重元來愚鈍なり相談してからが甲斐なしとしめしてかれぬ御使ひも一は一先方さまどの御情しらずでらうともかぬといふあるなしともしてお屹度へさせますものを
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
姫様こういらっしゃいまし。」一まず彼室の休息所へ、しばし引込みたまうにぞ、大切なる招牌隠れたれば、店頭蕭条として秋暮のあり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
相対した彼岸には、数知れぬ螢がパーツと光る。川の面が一面に燐でも燃える様に輝く。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
船橋から一心双眼鏡けてつたが、不思議だ、視線彼方視線とがなくも衝突すると、彼男双眼鏡をかなぐりてゝ、乾顏いた。