前方かなた)” の例文
自分じぶん濡鼠ぬれねずみやうになつてことも、すくなからず潮水しほみづんではらくるしくなつてことわすれて、むねおどろきよろこびに、をどりつゝ、じつながむる前方かなた海上かいじやう
そして再び立ち上がり、祈祷の声の聞こえて来た遥か前方かなたの森の方へ足を早めて進んで行った。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
弦月丸げんげつまるして航路かうろ海波なみてらしつゝ、ずん/″\と前方かなたはしつた。