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彼奴等
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きゃつら
ふりがな文庫
“
彼奴等
(
きゃつら
)” の例文
是
(
こ
)
れは
困
(
こまっ
)
た、今
彼処
(
あそこ
)
で飲むと
彼奴等
(
きゃつら
)
が奥に
行
(
いっ
)
て何か
饒舌
(
しゃべ
)
るに違いない、邪魔な奴じゃと云う中に、長州
生
(
せい
)
に
松岡勇記
(
まつおかゆうき
)
と云う男がある。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
それは
彼奴等
(
きゃつら
)
に対して、この上もないブベツ弾になるのだ。殊にコンクリートの壁はそれを又一層高々と響きかえらした。
独房
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
チッバ
俺
(
おれ
)
に
附着
(
くッつ
)
いて
來
(
こ
)
う、
彼奴等
(
きゃつら
)
と
談
(
だん
)
じてくれう。……(ベンヺーリオーらに)
諸氏
(
かた/″\
)
、
機嫌
(
きげん
)
よう。一
言
(
ごん
)
申
(
まう
)
したうござる。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
ところが、かえって、悪人ばらの
陥穽
(
かんせい
)
に墜ちて、この炭焼小屋の
竈
(
かま
)
の中に抛り込まれて、
彼奴等
(
きゃつら
)
の眼前で、蒸焼きにされてしまうところだった。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
彼奴等
(
きゃつら
)
は皆、揃いも揃った
人畜生
(
にんちくしょう
)
ばかりですな。一人として、武士の
風上
(
かざかみ
)
にも置けるような奴は居りません。」
或日の大石内蔵助
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
場所をギッシリ書き入れた海図を
睨
(
にら
)
んで「モウわかった。
彼奴等
(
きゃつら
)
の根拠地と、通信網と、速力がわかった」
難船小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
だが今度の暗殺事件が、ちょっとでも下手に行こうものなら、
直
(
す
)
ぐ
様
(
さま
)
、
彼奴等
(
きゃつら
)
は、君の自由を奪ってしまうだろう。ところで、今度の大将は、中々したたかものだ。
人造人間殺害事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
師範出の杉田というのがいやにいばるのが
癪
(
しゃく
)
にさわるが、自分は
彼奴等
(
きゃつら
)
のように校長になるのを
唯
(
ゆい
)
一の目的に一生小学校に勤めている人間とは種類が違うのだと思うと
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
彼奴等
(
きゃつら
)
ここで一体何をしようというのかと、息もせず、瞬きもせず、静まり返って控えていた。
白髪鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「やはり先生避暑にでも行ってるのだろうが、何と云っても
彼奴等
(
きゃつら
)
はいゝ生活をしているな」
子をつれて
(新字新仮名)
/
葛西善蔵
(著)
殺されて、そうして、
彼奴等
(
きゃつら
)
よりなお醜い瓜かじりの
頬
(
ほっ
)
かけ地蔵を並べれば可いんです。
河伯令嬢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
『そうばかりも成りますまい、
彼奴等
(
きゃつら
)
は、あわよくば、大石殿を初め、同腹の
主
(
おも
)
なる者を、闇討ちしてしまおうという企みさえ抱いて居りますのに』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すると彼は、あいつ(前に捕まった仲間)がしゃべったからだ、一体一言でも
彼奴等
(
きゃつら
)
の前でしゃべるなんて「君、統制上の問題だぜ!」と云いかえした。
党生活者
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
サン それ、
彼奴等
(
きゃつら
)
の「
額
(
はち
)
」を
打破
(
ぶちわ
)
ってくれうわい。
意味
(
いみ
)
は
如何樣
(
どのやう
)
にも
取
(
と
)
らっせいよ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
……
彼奴等
(
きゃつら
)
はいつもコンナ当てズッポー式の見込捜索をやるから困る。当り前に動かぬ証拠を押えて来るとなれば、百年かかってもここへ
遣
(
や
)
って来る筈は無いのに……チエッ……。
冗談に殺す
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
いや、却って、
彼奴等
(
きゃつら
)
の
策
(
て
)
に乗るようなものじゃ。われ
不関焉
(
かんせずえん
)
であればよい、柳に風と横向いているに限る
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼奴等
(
きゃつら
)
は教育家じゃない。タダの事務員に過ぎないのだ。
木魂
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
猿が、中で暴れるのを、俺が苦悶するものと思って、
彼奴等
(
きゃつら
)
は、
凱歌
(
がいか
)
をあげて引き揚げた。それから後、おれはこの小屋に、
樵夫
(
きこり
)
となって同居しながら、含月荘の探索をつづけていた……
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『
彼奴等
(
きゃつら
)
も、すこし
焦躁
(
あせ
)
って来たな』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼
常用漢字
中学
部首:⼻
8画
奴
常用漢字
中学
部首:⼥
5画
等
常用漢字
小3
部首:⽵
12画
“彼奴”で始まる語句
彼奴
彼奴共
彼奴呼
彼奴迄