“しょうばい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
商売27.9%
稼業23.3%
職業22.1%
商買11.6%
商業8.1%
営業1.2%
古本屋1.2%
女優業1.2%
客稼業1.2%
稼売1.2%
職掌1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ハイ今日こんにち出ましたのはほかの訳でもございませんが、ソノマアお前様めえさまはおさむれえのことで商売あきねえのことは御存じも有りますめえが、江戸の商売しょうばいちげえまして
四十がらみの、相撲のようにふとった主人が、年頃の娘たちと、わたしより一つ二つ下のいたずらな男の子とを相手に稼業しょうばいしていた。
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
何を思ったのか私を掴えても「わては大抵の職業しょうばいの男と関係はあったが文士だけは知らん」と、意味ありげに言うかと思うと
世相 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
番頭さんは「おーい」と答えた。和唐内は「愛嬌あいきょうものだね。あれでなくては商買しょうばいは出来ないよ」とおおいに爺さんを激賞した。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
これはとまた恟りなさいまして、花里に親の名をお尋ねなさると、大阪で越前屋佐兵衞と申しましたが商業しょうばいの失敗で零落いたし、親の為め苦海くがいに身を沈めましたと
北千住きたせんじゅうに今も有るんとか云う小間物屋の以前もと営業しょうばいは寄席であったが、亭主が或る娼妓しょうぎ精神うつつをぬかし、子まである本妻を虐待ぎゃくたいして死に至らしめた、その怨念が残ったのか
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)
これまた慌てて帰ったとの事だが、この噂がぱったって、客人の足が絶え営業の継続が出来ず、遂々とうとうこのいえ営業しょうばいやめて、何処どこへか転宅てんたくしてしまったそうだ、それに付き或る者の話を聞くに
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)
途中で古本屋しょうばいがイヤンなっちゃって、見よう見真似の落語家はなしかになったり、幇間たいこもちになったりしましたが、やっぱり皮切りの商売がよろしいようで、人間迷っちゃ損で御座いますナ。
悪魔祈祷書 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
コンナ女優業しょうばいですからね、ホホ。……そういえば貴方を犯人が見上げた眼付の恨めしそうで凄かったこと。何かしら深い怨みがありそうだったわよ。知らん知らんとお互いに云いながら……
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
またこうした人出入りの激しい客稼業しょうばいにも似合わず、浮いたうわさなぞついぞ立ったことがないのだった。
「うむ。面白い奴だな。貴様稼売しょうばいは何だ」
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
声ではっとすると、そこは職掌しょうばい、手がひとりでに自分の袂をつかんだ。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)