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商買
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しょうばい
ふりがな文庫
“
商買
(
しょうばい
)” の例文
なアに少しも憎くは有ません目「では何故殺した藻「伯父の
身代
(
しんだい
)
が欲いから殺しました、此頃は
商買
(
しょうばい
)
が不景気で
日々
(
にちにち
)
苦しくなるばかりです、 ...
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
番頭さんは「おーい」と答えた。和唐内は「
愛嬌
(
あいきょう
)
ものだね。あれでなくては
商買
(
しょうばい
)
は出来ないよ」と
大
(
おおい
)
に爺さんを激賞した。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
何
(
どう
)
でも詰らぬ恋を
商買
(
しょうばい
)
道具の一刀に
斬
(
きっ
)
て
捨
(
すて
)
、横道入らずに奈良へでも西洋へでも
行
(
ゆか
)
れた方が良い、婚礼なぞ勧めたは爺が一生の誤り、外に悪い事
仕
(
し
)
た
覚
(
おぼえ
)
はないが
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
かあいそうがって
商買
(
しょうばい
)
の手伝いをさしたり。何かして家へおいてやって。しぬ前に篠原さんへたのんで官員さんにしてやったのだが。少し横文字が出来て。口先がよくって。如才ないものだから。
藪の鶯
(新字新仮名)
/
三宅花圃
(著)
固
(
もと
)
より看板をかけての
公表
(
おもてむき
)
な
商買
(
しょうばい
)
でなかったせいか、
占
(
うらない
)
を
頼
(
たのみ
)
に来るものは多くて日に四五人、少ない時はまるで筮竹を
揉
(
も
)
む音さえ聞えない夜もあった。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
御意に入りましたら
蔭膳
(
かげぜん
)
を
信濃
(
しなの
)
へ
向
(
む
)
けて人知らぬ寒さを知られし都の
御方
(
おかた
)
へ
御土産
(
おみやげ
)
にと心憎き
愛嬌
(
あいきょう
)
言葉
商買
(
しょうばい
)
の
艶
(
つや
)
とてなまめかしく売物に
香
(
か
)
を添ゆる口のきゝぶりに利発あらわれ、
世馴
(
よな
)
れて渋らず
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
豆腐屋が気に向いた朝だけ石臼を回して、心の
機
(
はず
)
まないときはけっして豆を
挽
(
ひ
)
かなかったなら
商買
(
しょうばい
)
にはならない。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
兄は弟のあさましき言葉に深き
愁
(
うれい
)
を起し、
血統
(
ちすじ
)
の兄弟にてすらもかくまでに
酷
(
むご
)
く
情
(
つれ
)
なければまして縁なき世の人をや、ああ
厭
(
いと
)
はしき世の中なりと、狭き心に思ひ定めて
商買
(
しょうばい
)
を
廃
(
や
)
め、僧と身をなして
印度の古話
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
詩人ほど金にならん
商買
(
しょうばい
)
はない。同時に詩人ほど金のいる商買もない。文明の詩人は是非共
他
(
ひと
)
の金で詩を作り、他の金で美的生活を送らねばならぬ事となる。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
昔はそれと違って
侍
(
さむらい
)
は皆
命懸
(
いのちが
)
けの
商買
(
しょうばい
)
だから、いざと云う時に
狼狽
(
ろうばい
)
せぬように心の修業を致したもので
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼はもと
高崎
(
たかさき
)
にいた。そうして
其所
(
そこ
)
にある兵営に
出入
(
しゅつにゅう
)
して、
糧秣
(
かいば
)
を納めるのが彼の
商買
(
しょうばい
)
であった。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
九州へ立つ二日前兄が下宿へ来て金を六百円出してこれを資本にして
商買
(
しょうばい
)
をするなり、学資にして勉強をするなり、どうでも
随意
(
ずいい
)
に使うがいい、その代りあとは構わないと云った。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
去年までは女学校であったので、ここの
神
(
かみ
)
さんと妹が経験もなく財産もなく将来の目的もしかと立たないのに自営の道を講ずるためにこの上品のような下等のような妙な
商買
(
しょうばい
)
を始めたのである。
倫敦消息
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
商
常用漢字
小3
部首:⼝
11画
買
常用漢字
小2
部首:⾙
12画
“商買”で始まる語句
商買人
商買柄