“蔭膳”の読み方と例文
読み方割合
かげぜん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのすべてが、秀吉を戸主と仰ぎ、秀吉を柱とたのみ、朝に蔭膳かげぜんそなえ、夕に武運を祈り、今生こんじょうの箇々小さなる命をまとめて
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
伊之吉という可愛い情人おとこがあって、写真まで取かわせてある、その写真は延喜棚えんぎだなにかざって顔を見ていぬときは、何事をおいても時分時になると屹度きっと蔭膳かげぜんをすえ
清姫様は蔭膳かげぜんえて待ちに待ちこがれておいでなさるが、日限ひぎりがたっても安珍殿の姿が見えない、気が気ではない、門前を通る熊野帰りの旅僧にたずねてみると、その人ならば
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)