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蔭膳
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かげぜん
ふりがな文庫
“
蔭膳
(
かげぜん
)” の例文
そのすべてが、秀吉を戸主と仰ぎ、秀吉を柱とたのみ、朝に
蔭膳
(
かげぜん
)
を
供
(
そな
)
え、夕に武運を祈り、
今生
(
こんじょう
)
の箇々小さなる命をまとめて
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
伊之吉という可愛い
情人
(
おとこ
)
があって、写真まで取かわせてある、その写真は
延喜棚
(
えんぎだな
)
にかざって顔を見ていぬときは、何事をおいても時分時になると
屹度
(
きっと
)
蔭膳
(
かげぜん
)
をすえ
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
清姫様は
蔭膳
(
かげぜん
)
を
据
(
す
)
えて待ちに待ち
焦
(
こが
)
れておいでなさるが、
日限
(
ひぎり
)
がたっても安珍殿の姿が見えない、気が気ではない、門前を通る熊野帰りの旅僧にたずねてみると、その人ならば
大菩薩峠:05 龍神の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
御意に入りましたら
蔭膳
(
かげぜん
)
を
信濃
(
しなの
)
へ
向
(
む
)
けて人知らぬ寒さを知られし都の
御方
(
おかた
)
へ
御土産
(
おみやげ
)
にと心憎き
愛嬌
(
あいきょう
)
言葉
商買
(
しょうばい
)
の
艶
(
つや
)
とてなまめかしく売物に
香
(
か
)
を添ゆる口のきゝぶりに利発あらわれ、
世馴
(
よな
)
れて渋らず
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
思えば、その方々へ、
蔭膳
(
かげぜん
)
の礼もせずに、今日、一杯の酒とて、飲めた義理ではござりますまいに
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
お父上様が阿波へお
入
(
い
)
り遊ばしてから
蔭膳
(
かげぜん
)
の日も早や十年でござります。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
蔭
漢検準1級
部首:⾋
14画
膳
常用漢字
中学
部首:⾁
16画
“蔭”で始まる語句
蔭
蔭口
蔭間
蔭日向
蔭乍
蔭言
蔭様
蔭干
蔭影
蔭身