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しょうばい
ふりがな文庫
“
職業
(
しょうばい
)” の例文
「
職業
(
しょうばい
)
なら、何もおかしいこと無いじゃない? 食って行くためなら、どんなことだって、しなくちゃならない時世なんだもの。」
街底の熔鉱炉
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
何を思ったのか私を掴えても「わては大抵の
職業
(
しょうばい
)
の男と関係はあったが文士だけは知らん」と、意味ありげに言うかと思うと
世相
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
だがわたしどもの
職業
(
しょうばい
)
では、
技芸
(
わざ
)
や、理屈や、熟練のほかに、もっともっと大切なことがあります……いわばトリックのようなもんですがね……
或る精神異常者
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
ははは! 俺達は皆この
職業
(
しょうばい
)
に似合ってるさ、まったく似合いの夫婦と云うものだね。さあ居間へお這入り。さあ居間へ!
クリスマス・カロル
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
親戚
(
みより
)
も無し、
職業
(
しょうばい
)
も無し、金も無い
此
(
こ
)
の人が、これから他国を
彷徨
(
うろつ
)
いて、末は
何
(
ど
)
うなることであろう。
何時
(
いつ
)
までも乞食をしているより
他
(
ほか
)
はあるまい。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
職業
(
しょうばい
)
柄懇意にしている筥崎署の大塚警部が飛び乗って来たので、
脛
(
すね
)
に傷持つ私はちょっとドキンとさせられた。
空を飛ぶパラソル
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「え……笛吹きという
職業
(
しょうばい
)
があるかどうかわかりませんが、笛のおかげで、こうして長い旅にも困らず過ごしておりますから、やはり、笛吹きでしょうね」
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
職業
(
しょうばい
)
の情熱もうしなったように、煙草のけむを輪にふきながら、へんにものかなしい亡命的な小唄を
口吟
(
くちずさ
)
んでいたり、下水にむかってへどをはいているという始末……。
放浪作家の冒険
(新字新仮名)
/
西尾正
(著)
これは主に虫仲間からたのまれて、
紫蘇
(
しそ
)
の実やけしの実をひろって来て花ばたけをこしらえたり、かたちのいい石や
苔
(
こけ
)
を集めて来て立派なお庭をつくったりする
職業
(
しょうばい
)
でした。
カイロ団長
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「嫌だい。この上きりょうを売ものにする
職業
(
しょうばい
)
なんかに誰がなれるとおもう」
美少年
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「お前の思うとおりをじゃんじゃん答えるんだぞ。
父
(
ちゃん
)
はどんな
職業
(
しょうばい
)
だい?」
白い壁
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
政「
流石
(
さすが
)
に
職業
(
しょうばい
)
とはいいながら、這入りながらお世辞は恐れ入りました」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ああよくでかした感心なと云われて見たいと面白がって、いつになく
職業
(
しょうばい
)
に気のはずみを打って居らるるに、もしこの仕事を
他
(
ひと
)
に
奪
(
と
)
られたらどのように腹を立てらるるか
肝癪
(
かんしゃく
)
を起さるるか知れず
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「ねえ、あなたの
職業
(
しょうばい
)
をあててみましょうか」
生霊
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
……もっとも一方から考えてみると有志連中は懲役に行っても
職業
(
しょうばい
)
を首にされる心配はない。だから役人連中に泣き付かれない限り調停に立つ必要もない。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「でも、随分変な
職業
(
しょうばい
)
もあるもんね。そりゃ、わたしの職業なんかも、随分変なものには違いないけど……」
街底の熔鉱炉
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
「ここのとこ、
職業
(
しょうばい
)
が不じるしで、久しくうめえ酒ものめず、
乾
(
ひ
)
あがりかけている始末。そこでおもいだしたのがおぬしだ、金が欲しい、金をもらいに来た」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼女は全くの独り暮しで、格別
楽
(
たのし
)
みもない代りに大した
苦
(
くるし
)
みもなく、そうした
果敢
(
はか
)
ない
職業
(
しょうばい
)
にも拘らず、ごく自然な従順さと
淑
(
しとや
)
かさをもっていた。だから誰一人彼女を蔑む者もなかった。
フェリシテ
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
野武士という父からの
職業
(
しょうばい
)
を、何ものよりいい天職と信じているのだ。泥棒以上な冷血な
業
(
わざ
)
も、喰べて生きるためには、正しいものと、母から教えこまれているに違いない。
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「小母さん! お隣のお隣は、何を
職業
(
しょうばい
)
にしているの?」
街底の熔鉱炉
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
「一体君は、
職業
(
しょうばい
)
は何だね」
ラ・ベル・フィユ号の奇妙な航海
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
そうそう、よく
喝破
(
かっぱ
)
した。坊主という
職業
(
しょうばい
)
は、まったく、おせッかいな商売にちがいない。
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「じゃあ、この沢の
蓬
(
よもぎ
)
を刈って、
艾
(
もぐさ
)
を作るのが
職業
(
しょうばい
)
だと、いつかいったのは嘘だな」
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「じゃあ、お通様の
職業
(
しょうばい
)
は、笛吹きか」
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“職業”の解説
職業(しょくぎょう、en: 主にoccupation、他にprofessionやvocationなど)は、生計を維持するために、人が日々従事する仕事。社会的分業の成立している社会において生活を営む人々が、それにつくことによって、その才能と境遇に応じた社会的役割を分担し、これを継続的に遂行し実現しつつ、その代償として収入を得て生活に必要な品々を獲得する、継続的な活動様式。とも。短くとも。
(出典:Wikipedia)
職
常用漢字
小5
部首:⽿
18画
業
常用漢字
小3
部首:⽊
13画
“職業”で始まる語句
職業組合
職業組合員
職業人
職業女
職業替
職業柄
職業等
職業女性
職業婦人
職業意識