“淑”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
しと55.8%
しとや28.6%
しとやか3.9%
つつ2.6%
つつま2.6%
きよし1.3%
しずか1.3%
しゆく1.3%
つゝ1.3%
よし1.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“淑”を含む作品のジャンル比率
文学 > 英米文学 > 小説 物語6.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.5%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
東洋人独特のしとやかさはあり、それに髪はってはいなかったが、シイカの面影にはどこかそのクララに似たところがあった。
(新字新仮名) / 池谷信三郎(著)
妹のかなそうな様子にくらべて、見るからに温和おとなしそうな、混血児あいのこにも似ぬしとやかさを感じました。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
集合電燈シャンデリアの華やかな昼のような光の下に五百人を越す紳士とその半分に近い婦人とがしとやかに席に着いた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
集合電燈シャンデリアの華やかな昼のやうな光の下に五百人を越す紳士とその半分に近い婦人とがしとやかに席に着いた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
愛も恋も、慎しやかさもしとやかさも、その黒髪も白きはだえも。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
愛も恋も、慎しやかさもしとやかさも、その黒髪も白きはだへも。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
あるお世話焼きがおすま親子にむかって、それとなく探りを入れると、母も娘もふだんからつつましやかなたちであるので、あまり詳しい説明も与えなかったが、ともかくもこれだけの事をかれらの口から洩らした。
平造とお鶴 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
袖口そでくち八口やつくちもすそこぼれて、ちらちらと燃ゆる友染ゆうぜんの花のくれないにも、絶えず、一叢ひとむらの薄雲がかかって、つつましげに、その美を擁護するかのごとくである。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
女は俯向うつむいてじたる色あり、物のつつましげに微笑ほほえむ様子。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
けれども彼女のつつましさの余り、僕の手巾ハンケチを呉れと言ふ代りに、歴史的意義あるネク・タイを送つて来たのではないであらうか? 僕の女性の読者なるものはいづれもかみに示したやうに繊細せんさいな神経をそなへてゐる。
変遷その他 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
慶応の年中中根きよし君と同じく洋書を読みし童子。
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
この、ものしずかなお澄が、あわただしく言葉を投げて立った、と思うと、どかどかどかと階子段はしごだんを踏立てて、かかる夜陰をはばからぬ、音が静寂間しじま湧上わきあがった。
鷭狩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
所謂いはゆるこしの松ふうしゆく女もいく人か住むといふやうな物しづかな屋しき町でもある。
蓮葉はすは手首てくびつゝましげに、そでげてたもとけると、手巾ハンケチをはらりとる。……
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
女はただやわらかに随ひて貞信に情ふかく静なるをよしとす。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)