しとやか)” の例文
宮はやうやうおもてを向けて、さてしとやかに起ちて、うやうやしく礼するを、唯継は世にも嬉しげなる目して受けながら、なほ飽くまでもおごたかぶるを忘れざりき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
愛も恋も、慎しやかさもしとやかさも、その黒髪も白きはだへも。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
愛も恋も、慎しやかさもしとやかさも、その黒髪も白きはだえも。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)