“きよし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
45.8%
虚子16.7%
8.3%
4.2%
居止4.2%
4.2%
4.2%
虗思4.2%
虚士4.2%
鋸歯4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と声を掛けたのを初めに、英也とすゑの叔父のきよしとは四五年ぶり身体からだをひたひたと寄せてなつかしげに語るのであつた。
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
虚子きよしが來て此幅このふくを見た時、正岡の繪は旨いぢやありませんかと云つたことがある。
子規の画 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
捕物帳に反抗精神があると言われたのは、探偵評論家の白石きよしであったと思う。
銭形平次打明け話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
「雪祭」かそけきかも、きよしはうれしきかも。その窓に富士を見さけて、狩野かのの瀬に月を仰ぎて、豊かなる心ばえやなほも、ほのぼのと朝夜あらし。
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
な巧みそ歌に遊ぶと、早や選りそことのをかしと。心にぞはじめて満ちて、匂ひるそのほかならし。遊びつつたや忘れよ、そのいのちいのちとをせよ、穂積ほづみきよし
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
垂し鰻屋の臭に指をくはへるたぐひなり慾で滿ちたる人間とて何につけてもそれが出るには愛想が盡る人生居止きよしを營むつひ何人なんぴとの爲にぼくするぞや眺望ながめがあつて清潔な所を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
慶応の年中中根きよし君と同じく洋書を読みし童子。駿河の沼津に於て郷校に学びし童子。江原素六氏の監督せる沼津兵学校に学びし書生。
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
想像は忽ちひるがへつて、医学博士磯貝きよし君の目が心に浮ぶ。若いやうな年寄つたやうな、蒼白あをじろしわのある顔から、細い鋭い目が、何か物をねらふやうな表情を以て、爛々らんらんとしてかゞやく。
魔睡 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
情熱は虗思きよしの反対なり、情熱は執なり、放にあらず。
情熱 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
名下めいか虚士きよし無しなど云へど名のみは當にならぬ世なり木曾道中第一の名所は寐覺ねざめの里の臨川寺りんせんじうつゝにも覺え名所圖繪の繪にて其概略そのあらまし
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
案ずるにこれこの所の海底鋸歯きよしの如き巌石より成れるが故に、その巌石の上をあちこち押し遣られし木片は、此の如くそゝけ立つならん。潮流は海潮の漲落に従ひて変ず。
うづしほ (新字旧仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)