『子規の画（しきのえ）』

余は子規の描いた畫をたつた一枚持つてゐる。亡友の記念だと思つて長い間それを袋の中に入れて仕舞つて置いた。年數の經つに伴れて、ある時は丸で袋の所在を忘れて打ち過ぎる事も多かつた。近頃不圖思ひ出して、あゝして置いては轉宅の際などに何處へ散逸する …

著者	夏目漱石
ジャンル	文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別	旧字旧仮名
読書目安時間	約4分（500文字/分）
朗読目安時間	約6分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

浸（ひたる） 下手（まづ） 試（ためし） 拙（せつ） 萎（しぼ） 拙（まづ） 拂（はた） 企（くはだ） 丈（だけ） 捷徑（せふけい） 描（ゑが） 已（やむ） 初心（しよしん） 償（つぐなひ） 傍（わき） 凡（すべ） 虚子（きよし） 咄嗟（とつさ） 且（かつ） 四折（よつをり） 東菊（あづまぎく） 永年（ながねん） 遣（や） 一纒（ひとまと） 記念（かたみ） 掛（か） 描（か） 有（も） 蕾（つぼみ） 檢（しら） 此幅（このふく） 經（た） 淋（さび） 溢（あふ） 濕（しめ） 畫（ゑ） 簡單（かんたん） 硝子（ガラス） 竦（すく） 厭味（いやみ） 三色（みいろ） 三莖（みくき） 不圖（ふと） 不折（ふせつ） 中（うち） 丸（まる） 今日（こんにち） 伴（つ） 何（ど） 其中（そのうち） 利（き） 捉（とら） 呵（か） 單簡（たんかん） 圖柄（づがら） 夫（それ） 好所（かうしよ） 子規（しき） 年數（ねんすう） 得（え） 懸物（かけもの） 所爲（せゐ） 手間（てま）

題名が同じ作品

子規の画 （新字新仮名）／ 夏目漱石 （著）