“一纒”の読み方と例文
読み方割合
ひとまと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
富森助右衛門が、帯に入れる鎖、呼笛、鎖鉢巻、合印の布などの一纒ひとまとめにしたのを、配って歩いた。そして、吉右衛門の前へくると
寺坂吉右衛門の逃亡 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
柿の葉をカシワに用いるなどはその一つであり、またこの供物ばかりは散乱を慎んで、一纒ひとまとめにしてこれを流すというのにも意味があろう。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
やがて一纒ひとまとめにされて、明智勢の手でらっし去られた女たちの中には、阿能局おのうのつぼねなる女性はいなかった。ほとんど奥仕えの侍女や雑婢ぞうひたちに過ぎない。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)