“たゞし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
35.7%
21.4%
7.1%
糺問7.1%
7.1%
7.1%
糺明7.1%
糾問7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見たる事有やたゞし知らぬかと申されければ其百兩は存じ居候私し淺草あさくさに於て小間物の拂ひ入札仕にふさつゝかまつり私し札に落候故十兩手附を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
またの霊妙なる厭世思想家なども、遂に処女の純潔を尊むに至らず、千載の孤客をして批評の筆硯に対して先づ血涙一滴たらしむ、嗚呼あゝ、処女の純潔に対して端然としてえりたゞしうする作家
たゞしけるにおや三藏は近年病死びやうし致し私しは當年廿五歳なれば廿二三年あとの事は一向覺えなしと云にぞ然らば廿二三年ぜんの奉公人の宿帳やどちやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
承まはりしに馬喰町人殺は別人べつじんなる由全く彦兵衞の所業しよげふに非ず然るを家主八右衞門熟々よく/\たゞしも仕つらず御所刑と致候段殘念ざんねんぞんじ小腕こうでながらも敵討を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
一目見るより此奴こやつ容易よういならざる不敵の者なれば尋常じんじやう糺問たゞしにては事實じじつはくまじと思はれしによりかく氣長きながさとしながら糺問たゞされしなりしかりといへども長庵は何事も曾て存ぜずと而已のみ申立口を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かたり取たる段相違なきや此儀は證據人の久八の前にあり如何々々いかに/\糺問たゞしありしに長庵は仰天ぎやうてんせし顏色かほつきして是は/\又しても御奉行樣の御難題なんだいばかり私し曾て伊勢屋千太郎などと云名前も知らずましてや五十兩の金子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
息子のたゞしが手を泥だらけにして飛び込んできた。海苔巻を二つ貰つてお客さんの顔と見比べてゐる。
すべてを得るは難し (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
夫の節蔵せつざうは奏任待遇になるし、一人息子のたゞしは麻疹を軽くすますし、恐る/\かけたパーマネントは自分ながらよく似合ふし、月八円ではじめて傭つた女中は田舎出のわりに気が利くし
すべてを得るは難し (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
「あゝさうですか。いや、今日はお招きにあづかつて有難うございます。僕は、御存じの杉野たゞしの息子です。こゝに、いらつしやるのは、唐澤男爵のお嬢さんです。」
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
つめひかへながら願書御取上の有無うむは如何や又とがめにてもかうむる事と心配し居しにやがて縫殿頭殿彌兵衞を呼れ兩人が體を見るに僞らざる樣子自然しぜん面にあらはるゝにより願書の趣き一通り糺明たゞしつかはせといはれ駕籠を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
知り即夜そくや旅館りよくわん呼寄よびよせ一通り糾問たゞしに取掛られたり然れば藤八お節の兩人は願ひのおもむき御取上とりあげに相成し事まことに有難き仕合しあはせなりとなみだ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)