たゞし)” の例文
第二 毎日まいにち食餌しよくじ三度さんどかぎり、分量ぶんりやうさだし。夜中やちゆう飮食いんしよくせざるをもつともよしとす。たゞし食後しよくご少時間しばらく休息きうそく運動うんどうはじむべきこと
養生心得草 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
見たる事有やたゞし知らぬかと申されければ其百兩は存じ居候私し淺草あさくさに於て小間物の拂ひ入札仕にふさつゝかまつり私し札に落候故十兩手附を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
たゞし其時そのときから、両親りやうしんわたくしをとこにしました。それまで、三人さんにん出来できみんなそだたなかつたので、わたくしをんなにしていたんです。雪枝ゆきえをんなのやうな。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
金二百円一円札○一金側時計一個たゞし金鎖附此代金二百円○一同一個但銀鎖附此代金百円○一掛時計二個此代金五十円○一衣類二十七品此代金五百円○一ぎょく置物一個此代金二百円○一古銅こどう花瓶一個此代金百五十円
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
なげ空敷むなしくなりたりけりあんずるに鬼女の如き面體めんていになりしをはぢて死にけるかたゞし亂心にや一人はすゑに名を上一人はすゑに名をけがせりと世に風聞さたせしとなん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
たゞし老職らうしよく諸役人しよやくにん不滿足ふまんぞくいろおもてあらはれたり。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
申達しんだつせらるゝに伊豆守殿も捨置すておかれずと御評議ひやうぎの上小石川御館おやかたへ此段申上られける此時このとき中納言綱條卿思召おぼしめさるゝ樣奉行越前病氣びやうきとゞけ致せしは自ら紀州表へ取調とりしらべに參し者かたゞしは家來を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)