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『すべてを得るは難し』
ふりがな文庫
『
すべてを得るは難し
(
すべてをえるはかたし
)
』
弘子はいま幸福の絶頂にあつた。 夫の節蔵は奏任待遇になるし、一人息子の忠は麻疹を軽くすますし、恐る/\かけたパーマネントは自分ながらよく似合ふし、月八円ではじめて傭つた女中は田舎出のわりに気が利くし、家主は二つ返事で畳替をしてくれるし、まつ …
著者
岸田国士
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約19分(500文字/分)
朗読目安時間
約31分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
忠
(
たゞし
)
初
(
はつ
)
初代
(
はつよ
)
女
(
ひと
)
金釦
(
きんぼたん
)
節蔵
(
せつざう
)
許嫁
(
いひなづけ
)
鬱
(
ふさ
)
隼
(
はやぶさ
)
野溝
(
のみぞ
)
躙
(
にじ
)
赦
(
ゆる
)
検
(
しら
)
弾機
(
ばね
)
弘子
(
ひろこ
)
対
(
むか
)
実家
(
さと
)