“金釦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きんボタン69.2%
きんぼたん30.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
敬二は寝衣ねまきをかなぐりすてると、金釦きんボタンのついた半ズボンの服——それはこの東京ビルの給仕きゅうじとしての制服だった——を素早すばやく着こんだ。
○○獣 (新字新仮名) / 海野十三(著)
頤紐あごひも金釦きんボタン給仕ボーイを通じさせるとはたして私の予感どおり、「唯今大使館のお客が見えているものですから、しばらくお待ちを願います」
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
19の黒い制服には金釦きんぼたんが重要性をつけていた。すべてが巴里パリーからドライヴして来た人に相応ふさわしい「長いみちに狐色になったラフさ」
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
私は今日初めて明るい紫紺しこん金釦きんぼたん上衣うわぎを引っかけて見た。藍鼠あいねずみの大柄のズボンの、このゴルフの服はいささかはで過ぎて市中しちゅうは歩かれなかった。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)