“きゅうもん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
糺問70.3%
糾問21.6%
及門2.7%
弓門2.7%
穹門2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其のことは直ぐに檀家に知れて大問題となり、住職は女に裏切られた苦しさと、厳しい檀家の糺問きゅうもんに耐えかねて縊死いしした。
法華僧の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
おびき出そうとする手段か、しからずば隊長を殺したと称して、我々を乱す計略に相違ない、使者の者を留めて置いて、再応仔細を糾問きゅうもんすべし
㦣語えいご』は抽斎が国文を以て学問の法程をして、及門きゅうもんの子弟に示す小冊子に命じた名であろう。この文の末尾に「天保辛卯しんぼう季秋きしゅう抽斎酔睡すいすい中に㦣言えいげんす」
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
霖雨りんうの底で夜のレールがおぼろげに曲っていた。壊れかかった幌馬車が影のように、煉瓦の谷間の中を潜っていった。混血児の春婦がひとり、弓門きゅうもんの壁に身をよせて雨の街角を見詰めていた。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
雪の穹門きゅうもんから水が滾々こんこんと湧き出ていて、洞内に高山植物などが美しく咲いている、但し夏日うっかり奥まで深く這入ると、雪がくずれて圧倒する危険がないとも限らぬ。
高山の雪 (新字新仮名) / 小島烏水(著)