たゞし)” の例文
よつすみやかやかた召返めしかへし、いて、昌黎しやうれいおもてたゞしうしてふ。なんぢずや、市肆しし賤類せんるゐ朝暮てうぼいとなみに齷齪あくさくたるもの、一事いちじちやうずるあり、なんぢまなばずしてなにをかなすと、叔公をぢさん大目玉おほめだまくらはす。
花間文字 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
またの霊妙なる厭世思想家なども、遂に処女の純潔を尊むに至らず、千載の孤客をして批評の筆硯に対して先づ血涙一滴たらしむ、嗚呼あゝ、処女の純潔に対して端然としてえりたゞしうする作家
しひられ無實むじつの罪におちる時は富右衞門は何故に罪のたゞしからざるを御仕置しおきに成れしやと空嘯そらうそぶいて申けるこそ大膽不敵だいたんふてきの曲者なり時に大岡殿呵々から/\と笑はれなんしたながくも申者かな然らば一應申附すべし穀平を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)