“御託”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごたく69.2%
おこと7.7%
おことづけ7.7%
おわび7.7%
ゴタク7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今や國事は日々に多端で三文文士の御託ごたくを聞くよりも一人でも多くの實際家を必要として居る。思想界の如きは少數の天才肌の人に任せて置けば宜しい。
「何か、お父様へ御託おことづけものがござりますで。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
じゃむこうに御託おことづけの昼間の書信たしかに落手いたし候、好材料に候えども、お前様身に取りては極めて危険なものを見られ候。いかなる難儀あらむも計り難く候あいだ、屹度きっと御用心なさるべく候。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
翌朝御託おわびに出て昨夜は誠に失礼つかまつりましたとべるけにも行かず、到頭とうとう末代まつだい御挨拶なしにすんで仕舞た事がある。是ればかりは生涯忘れることが出来ぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
なるほど託宣から出て、「御託ゴタクを並べる」など言ふ類もあるから、一概に否定は出来ない。