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御託
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ごたく
ふりがな文庫
“
御託
(
ごたく
)” の例文
今や國事は日々に多端で三文文士の
御託
(
ごたく
)
を聞くよりも一人でも多くの實際家を必要として居る。思想界の如きは少數の天才肌の人に任せて置けば宜しい。
貝殻追放:007 愚者の鼻息
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
などと
御託
(
ごたく
)
をならべたものの、予は遂に矢つぱり病人に違ひない。これだけ書いてもう額が少し汗ばんで來た。
郁雨に与ふ
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
今ではもう俺を敬遠しかけている辯護士を捉まえて
御託
(
ごたく
)
を並べたりしているが、そのじつおれは、ただ事件の運びの邪魔をしているのにすぎないのじゃあるまいか
永遠の夫
(旧字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
「なんだ。おやじと、おふくろのことか。お
釈迦
(
しゃか
)
なんぞも、知れ切った
御託
(
ごたく
)
しか並べやしねえ」
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ざまあ見やがれ、畜生!
御託
(
ごたく
)
をならべるのはいいが、このとおり形なしじゃあねえか」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
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アルカージナ (カッとして)また例の
御託
(
ごたく
)
が始まった! そんならよござんす、わたし今日すぐモスクワへ帰るから。村へ行って、馬をやとってくるよう言いつけてください。
かもめ:――喜劇 四幕――
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
うぬが土百姓の分在で、利いた風な
御託
(
ごたく
)
を並べやがる。
鼠小僧次郎吉
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「お爺さん、
御託
(
ごたく
)
はそれでおしまいかね」
妖虫
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
おまけに、縄までかけて渡してやるんだ。もったいねえ
御託
(
ごたく
)
をいうな——という鼻息。
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「たった今、その
豆蔵
(
まめぞう
)
をよこしやがって、うるせえとか、
喧
(
やかま
)
しいとか、きいたふうな
御託
(
ごたく
)
を並べやがったが、うるせえな博労の地がねだ。ここは殿様
旅籠
(
はたご
)
じゃねえぞ、博労の多い博労宿だ」
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
託
常用漢字
中学
部首:⾔
10画
“御託”で始まる語句
御託宣