郁雨君足下。 函館日々新聞及び君が予の一歌集に向つて與へられた深大の厚意は、予の今茲に改めて滿腔の感謝を捧ぐる所である。自分の受けた好意を自分で批評するも妙な譯ではあるが、實際あれ丈の好意を其著述に對して表された者は、誰しも先づ其の眞實の感 …
著者 | 石川啄木 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「函館日日新聞」1911(明治44)年2月20日~22日、24日~27日、3月7日 |
文字種別 | 旧字旧仮名 |
読書目安時間 | 約16分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約26分(300文字/分) |