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託
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あず
ふりがな文庫
“
託
(
あず
)” の例文
そういって、メタルを
媬母
(
ほぼ
)
の手に
託
(
あず
)
けた。それから元気のない足どりでよろけながら、振りむきもしずにそこを立ち去った。
小さきもの
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
浅井はそれをお千代婆さんのところに
託
(
あず
)
けておいて、それ以来の細君と自分との関係などを説いて聞かせた。女はむしろ浅井夫婦に同情を寄せた。
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
ひょっとして猫に喰いつかれるとか、それにまだ乳呑児なんだからね、大きな声を出したり、泣いたり……いいえ、駄目です。近所にでも
託
(
あず
)
けたらどうだね
小さきもの
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
それでもその当座、
託
(
あず
)
けてあった氷屋の神さんに、二度ばかりあの
楼
(
うち
)
へつれて来てもらったことがあったよ。私も一度行きましたよ。もちろん母親だなんてことは、
噯
(
おくび
)
にも出しゃしなかったの。
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
お銀は子供に話しかけながら、
乳呑
(
ちの
)
み
児
(
ご
)
の方を女中に
託
(
あず
)
けて出て行った。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
「
託
(
あず
)
けるんだね? よろしい、その子をこっちへお出し」
小さきもの
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
「けど、それはしかたがないよ。見込んで
託
(
あず
)
けられて見れば、こっちだって相当のことはしなければならん。これから室の方の話が纏まるものとすればなおさらのこと、うっちゃってはおけない。」
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
託
常用漢字
中学
部首:⾔
10画
“託”を含む語句
御託
嘱託
御託宣
仮託
屈託
託宣
神託
結託
委託
言託
假託
託児所
屈託顔
請託
遺託
飽託
賄賂請託
屈託気
託言
依託
...