“和魂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にぎたま33.3%
ニギミタマ25.0%
にきみたま16.7%
にぎみたま16.7%
ニギタマ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
事代主の神は父大國主の神の和魂にぎたまをうけつぎ、建御名方の神は同じ父神の荒魂あらたまをうけついだといはれてゐる。
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「あるいは神様の分身であるかも知れぬが、荒ぶる神で、和魂ニギミタマというものが生じていないから、扱いに困却いたしておる」
現代忍術伝 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
日本書紀にほんしょき神功じんぐう皇后の巻にいわく、「神のおしうることありて曰わく、『和魂にきみたま王身みついでしたがいて寿命みいのちを守らん。荒魂あらみたま先鋒さきなして師船みいくさのふねを導かん」 ...
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
和魂にぎみたま荒魂あらみたま兼ねそなわる健全な人の姿を今の正眼まさめよとも言い、あの歌に耳を傾けよとも言って、そこにいる弟子でしの弟子たちを励ますかのようにも見えた。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
此は、「オノミコト和魂ニギタマを八咫鏡に取りけて」(国造神賀詞)など言ふ信仰に近づいてゐるのだ。威霊を与へると云ふ点では一つである。