“一串”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっかん37.5%
ひとくし25.0%
いつかん12.5%
いつくわん12.5%
ひとさし12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さらぬだに世間の毀誉褒貶きよほうへんを何の糸瓜へちまとも思わぬ放縦な性分に江戸の通人を一串いっかんした風流情事の慾望と
母樣おつかさんまへであるから、なん見得みえも、色氣いろけもなう、鼻筋はなすぢとほつた、生際はえぎはのすつきりした、きつとして、まゆやさしい、お小姓こしやうだちのいろしろい、面長おもながなのを横顏よこがほで、——團子だんご一串ひとくし小指こゆびねて
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
念珠一串いつかん水晶明らか 西天を拝しんで何ぞ限らんの情 只道下佳人かじんひとえに薄しと 寧ろ知らん毒婦恨どくふのうらみ平らぎ難きを
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
〔譯〕三軍和せずば、以てたゝかひを言ひがたし。百官和せずば、以てを言ひ難し。書に云ふ、いんを同じうしきようあは和衷わちゆうせよやと。唯だ一の和字、治亂ちらん一串いつくわんす。
王九媽は單四嫂子のためにいろいろ指図をして、一串ひとさしの紙銭を焼き、また腰掛二つ、著物五枚を抵当かたにして銀二円借りて来て、世話人に出す御飯の支度をした。
明日 (新字新仮名) / 魯迅(著)