一串いっかん)” の例文
さらぬだに世間の毀誉褒貶きよほうへんを何の糸瓜へちまとも思わぬ放縦な性分に江戸の通人を一串いっかんした風流情事の慾望と
しかし従来腥臭なまぐさいために余り魚類を好きませんでしたが、この頃は食味が一変してよくそれを食しています。牛肉は幼年時代から一串いっかんせる嗜好品ですが、鶏肉は余り喜びません。
そして今日では植物学の語が一串いっかんしている。久しく静止していた休火山的の化学の語が今日多少活火山的な動揺を呈している様に見ゆるが、これもその内適当な何処かに落ちつく事であろう。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)