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媽
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かみ
ふりがな文庫
“
媽
(
かみ
)” の例文
「ほんとだとも、だから、人の
亀鑑
(
てほん
)
になる家のお
媽
(
かみ
)
さんが、男をこしらえるなんて、ふざけてる、追んだしてしまえと云ってるのだよ」
春心
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「
虚
(
うそ
)
言うて」と伯母は口開いてカラ/\と打ち笑ひ「
私
(
わし
)
がお前のお
媽
(
かみ
)
さんを忘れて
可
(
い
)
いものかの」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
「そうか」賢次はふと考えて、「君、いっそお
媽
(
かみ
)
さんをもらって、別家したらどうだ、気もちがかわって、いいじゃないか」
春心
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「其のお
媽
(
かみ
)
さんの名は何と言ふのだの」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
華表を潜りながら拝殿の方へ眼をやった。拝殿の方から
嬰児
(
あかんぼ
)
を負った
漁夫
(
りょうし
)
のお
媽
(
かみ
)
さんらしい女が出て来るところであった。
春心
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
そこへ
跫音
(
あしおと
)
がして、下のお
媽
(
かみ
)
さんが入口のところへ顔を見せた。お媽さんは丼を
据
(
す
)
えた
膳
(
ぜん
)
を持って来たところであった。
女の首
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
もう日が暮れて燈火が
点
(
つ
)
いていた。季和が門口へ往って
扉
(
と
)
を叩くと、瘠せた婆さんが顔を出した。季和はすぐそれがお
媽
(
かみ
)
さんの三娘子であろうと思って
蕎麦餅
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
そのうちに
平生
(
いつも
)
の癖で長くは睡っていられない老婆が眼を覚したところで、お
媽
(
かみ
)
さんの室にものの
気勢
(
けはい
)
がした。
狐の手帳
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
彼は下宿のお
媽
(
かみ
)
さんに
床
(
とこ
)
をとってもらって寝ながら神中の来るのを待ったが、神中は来ないで翌日になった。
雀が森の怪異
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
人をくったような
年増女
(
としまおんな
)
の顔、すました女学生の顔、子供を
負
(
おぶ
)
ったどっかにきかぬ気の見えるお
媽
(
かみ
)
さんのような顔ばかりで、彼の望んでいる顔は見当らなかった。
女の首
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「お客さんのお
媽
(
かみ
)
さんなら、定めて背のすっきりした、面長の好い
容貌
(
きりょう
)
でございましたろう」
立山の亡者宿
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
そこには共同井戸になっていて隣のお
媽
(
かみ
)
さん達が二三人来て、それが水を
汲
(
く
)
まないで頭を集めて話していた。彼はまた例によって
井戸端
(
いどばた
)
会議が始まっているだろうと思った。
雀が森の怪異
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
そこへ下宿のお
媽
(
かみ
)
さんが入って来た。お媽は二人の間を
隔
(
へだ
)
てるようにして坐った。
草藪の中
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「お
媽
(
かみ
)
さんは今朝はよくやすんでますよ、悪いものが離れたかも判りませんよ」
狐の手帳
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「や、また逃げやがった、お
媽
(
かみ
)
さん、また逃げたのです、起きてくださいよ」
狐の手帳
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
ちゃぶ台の向いには髪を
櫛巻
(
くしまき
)
にした、主翁よりも一まわりも年下に見える目の下に影のあるお
媽
(
かみ
)
さんが酒の
対手
(
あいて
)
になっていたが、お媽さんは新吉のおりて来るのを待ちかねていたという
容
(
ふう
)
であった。
女の首
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
彼は下宿へ帰って
朝飯
(
あさめし
)
を
喫
(
く
)
い、学校へ出かける時お
媽
(
かみ
)
さんに云った。
雀が森の怪異
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
と、
婢
(
じょちゅう
)
に戸締の注意する商家のお
媽
(
かみ
)
さんもあった。
女賊記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
媽
漢検1級
部首:⼥
13画
“媽”を含む語句
媽々
阿媽
媽々衆
阿媽港
媽媽
媽祖
媽港
山媽々
阿媽港甚内
阿媽港日記
阿媽徒
阿婆摺媽々
華大媽
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他媽的
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