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『草藪の中』
ふりがな文庫
『
草藪の中
(
くさやぶのなか
)
』
夕月が射して虫が鳴いていた。益雄はその虫の声に耳を傾けながら跫音をささないようにと脚下に注意して歩いていた。そこには芒の穂があり櫟の枝があった。 それは静かな晩で潮の音もしなかった。その海岸に一週間ばかりいて好きな俳句を作り、飽いて来ると水 …
著者
田中貢太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約10分(500文字/分)
朗読目安時間
約17分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
冷
(
び
)
穢
(
きたの
)
丈
(
た
)
己
(
じぶん
)
冷
(
ひ
)
出
(
い
)
単衣
(
ひとえもの
)
厭
(
あ
)
女
(
むすめ
)
容
(
さま
)
小家
(
こや
)
延
(
のば
)
比
(
ごろ
)
賭
(
かけ
)
何人
(
だれ
)
兎
(
うさぎ
)
前
(
さき
)
匂
(
におい
)
問屋
(
といや
)
夕飯
(
ゆうはん
)
大
(
おおい
)
婆
(
ばば
)
揮
(
ふ
)
散
(
ちら
)
朋友
(
ともだち
)
画
(
えが
)
痴
(
ばか
)
穢
(
きたな
)
裁縫
(
さいほう
)
音
(
おと
)
下戸
(
げこ
)
主翁
(
ていしゅ
)
伴
(
つ
)
何故
(
なぜ
)
何時
(
いつ
)
元
(
もと
)
冴
(
さ
)
切
(
き
)
厭
(
いや
)
名吟
(
めいぎん
)
壮
(
わか
)
姐
(
ねえ
)
姝
(
きれい
)
婆
(
ばあ
)
婢
(
じょちゅう
)
媽
(
かみ
)
宜
(
よろ
)
室
(
へや
)
室附
(
へやづき
)
射
(
さ
)
小笊
(
こざる
)
工風
(
くふう
)
微紅
(
うすあか
)
恥辱
(
ちじょく
)
惜
(
おし
)
懐
(
ふところ
)
捻
(
ひね
)
敷島
(
しきしま
)
明日
(
あす
)
是非
(
ぜひ
)
木彫
(
きぼり
)
本門
(
ほんもん
)
樫
(
かし
)
櫟
(
くぬぎ
)
歿
(
な
)
母
(
かあ
)
水際
(
みずぎわ
)
沙
(
すな
)
注
(
つ
)
温
(
ぬく
)
溜
(
たま
)
潮
(
うしお
)
点
(
つ
)
燈
(
ひ
)
爺
(
じい
)
狐
(
きつね
)
狼
(
おおかみ
)
狼女
(
おおかみむすめ
)
狼婆
(
おおかみばば
)
白髪
(
しらが
)
皺
(
しわ
)
益雄
(
ますお
)
睜
(
みは
)
端
(
はし
)
素人
(
しろうと
)
縦縞
(
たてじま
)
羽織
(
はおり
)
背後
(
うしろ
)
脚下
(
あしもと
)
船板
(
ふないた
)
芒
(
すすき
)
草藪
(
くさやぶ
)
菊芋
(
きくいも
)
萱
(
かや
)
蒲団
(
ふとん
)
蒼白
(
あおじろ
)
街
(
まち
)
袂
(
たもと
)
見廻
(
みまわ
)
見縊
(
みくび
)