“がが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
峨々85.2%
峨峨3.7%
哦々1.9%
1.9%
実母1.9%
峩々1.9%
1.9%
母親1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかも二人の立っている位置は、前方むこうを見ても峨々ががたる山、後方うしろを見ても聳える山、右も左も山と谷の、荒涼寂寞こうりょうせきばくたる境地である。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その上に、ここは私が前に見たよりも荒涼陰惨というべき場所で、両側には峨峨ががたる湿しめっぽい岩石ばかりがあらゆる景色をさえぎって、わずかに大空を仰ぎ観るのである。
目出度き歳旦に諸賢の登山御計画を拝想するは神山を仰ぐ者の非常の喜びに候、顧ればアルプスの登山は年と共に激増し哦々がが重畳たる連山も我等が山の感を抱かせ申す程に候
単独行 (新字新仮名) / 加藤文太郎(著)
彼とモセががとの生活は随分酷めなものであった。
(新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「そんなごど……にしあも仲々難儀だ。汝あの実母ががも、百姓などしねえげ、まだまだ死ぬのでなかったべ……」
緑の芽 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
陣中の悪疫あくえきと食糧難の二つが彼を待っておる。それに反して、寡兵かへいなりといえ、われは山上の涼地に籠り、鉄壁の険に加うるに、南は大江をひかえ、北は峩々ががたる山険を負う。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この通り、俺家おらえど言うもの、稼ぐ者ってば、俺とお前ばかりだべ。ががは母で病身だし、ほかは、年寄りわらしばんだ。——そして、貴様になど、どんなことあったって、受かりこなどねえんだ。
緑の芽 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「なあに、母親がががいねえもんだから……」
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)