“おっかあ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
阿母50.0%
阿媽25.0%
阿婆6.3%
6.3%
母様6.3%
母親6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この少年は前に述べたとおりまったく放棄されていたけれど、時とすると三カ月に一度くらいは、「どれどれひとつ阿母おっかあにでも会ってこよう!」
山茶花さざんかの枝をわざと持って、悪く気取って歩行あるくよりはましだ、と私が思うより、売ってくれた阿媽おっかあの……栄螺さざえこぶしで割りそうなのが見兼みかねましてね
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
成程このおんなの母親なら、芸者家の阿婆おっかあでも、早寝をしよう、とうなずかれる。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「おい、阿婆おっかあは?」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「すぐ、火を持って来らあ。寒くなると、死んだ妻のことを思い出してなあ。おっかあ、冥途から呼んで来い。綿入質屋から歩いて来い」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
すねるもんじゃあありません、あの方が来ていらっしゃるのに、何が気に入らないで、じれてるんですよ、母様おっかあは知らないよ。」
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
父親なんかもうとうに死んでしまったい。母親おっかあだけはいたんだけれど、ついとうおれを
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)