“かかさん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カカサン
語句割合
母親50.0%
母様50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それじゃから云うて聞かすが、お前の母親かかさんというのは、ああ見えても若いうちはナカナカ男好きじゃったのでナ。
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)
何をいうにも今年十五の色男だすケに根っから他愛どたまがありませぬ。そこへ奥から母親かかさんが出て来まして
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
禿頭はげ親爺おやじがピンピンして頑張っておりましたので……その親父おやじが引いてくれた魚類さかな荷籠めご天秤棒ぼおこを突込んで、母親かかさんが洗濯してくれた袢纏はんてん一枚、草鞋わらじ一足、赤褌あかべこ一本で
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
を立ててみると……どうじゃ……その盆踊りの晩に、お前の母親かかさんの腹に宿ったタネというのは、お前の父親てておや……すなわち文太郎のタネに相違ないという本文ほんもんが出たのじゃ。
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)
十五になって高等小学校を出ると直ぐに紺飛白こんがすりの筒ッポを着て、母様かかさん臍繰へそくりをば仏壇の引出から掴み出いて、柳町へ走って行きましたが、可愛がられましたなあ。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「ソ……それではあの母様かかさんが下手人……」