“空明”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がらあ40.0%
からあ20.0%
からあき20.0%
くうめい20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
荒物屋の店は空明がらあきで、何処へ出て行ったのか近所の者も知らねえと云うのです。なにしろ、こっちの方も気になるので、案内の男だけを
月の明かるい廊下もその夜は空明からあきであった。しかし僕は家のまわりをうろつき歩いているうちに、マデライン嬢がひとりで図書室にいるのを見つけた。
道具や何かは親類にこかして空明からあきにして預けて、あとでずうッと品物が廻って来るようにと云うのが普通あたりまえだのに、残らず店の品物まで売ったという
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「お光ちょうい。内のお光ちょうい」。老夫婦が力の限りこん限り叫ぶ声はいたずら空明くうめいに散ってしまって、あとはただ淼々びょうびょうたる霞が浦の水渦まいて流れるばかり。
漁師の娘 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)