麻酔薬ますいやく)” の例文
骸骨男は、吉十郎に、麻酔薬ますいやくをかがせてしばっておいて、吉十郎の衣装をつけて、ぶらんこに乗り、ハルミさんをおどろかせたのです。
サーカスの怪人 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
ことに君らのような純真な青年が、どこもかしこも麻酔薬ますいやくをふりまかれているようなこれからの時代に、それを守ることは、容易ではない。
次郎物語:04 第四部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
けれど、それは、ちょうど麻酔薬ますいやくをかがされたときのように、からだがだんだんしびれてきました。
眠い町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「あぶないところだったね。ぼくは、きみがここへ逃げこむのを、むこうから見たので、いそいで麻酔薬ますいやくをしませたハンカチを持ってきて、こいつを眠らせたのだ。もうだいじょうぶだよ。」
奇面城の秘密 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
麻酔薬ますいやくをかがされたのかもしれません。
電人M (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)