“居据”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いすわ60.9%
ゐすわ17.4%
いす8.7%
いず4.3%
いずわ4.3%
ゐす4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
他家に嫁して舅姑の跡を継ぐ者あり、生れたる家に居据(いすわ)りて父母の跡を継ぐ者あり、其辺に心付かざりしは全く記者の粗漏(そろう)ならん。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
日(ひ)は漸(やうや)く朝(あさ)を離(はな)れて空(そら)に居据(ゐすわ)つた。凡(すべ)ての物(もの)が明(あか)るい光(ひかり)を添(そ)へた。然(しか)しながら周圍(しうゐ)の何處(いづこ)にも活々(いき/\)した緑(みどり)は絶(た)えて目(め)に映(うつ)らなかつた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
あんな人に、いつまでも居据(いす)わっていられて堪(たま)るもんか。(土瓶(どびん)の茶をついで飲む。)ああ、忌(いや)だ、忌(いや)だ。ほんとうに寿命を縮めてしまった。
影:(一幕) (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
……彼奴は吾輩が昨夜からここに居据(いず)わりで居る事を、今朝(けさ)本館の玄関を這入ると同時に見貫(みぬ)いていたに違いない。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
二年、三年、四年、五年——もう五年の月日がそこに経ちましたが、まったくの居据(いずわ)りでどうにもこうにもしようがないんです。
初看板 (新字新仮名) / 正岡容(著)
これは若い時分旋盤工だつたがシャフトに捲きつけられて片腕を失つてから、お情で倉庫の番人にまはされ、それから三十年も此(こ)の消耗品倉庫の暗い穴に居据(ゐす)わつてゐる爺(ぢい)さんだ。
煤煙の匂ひ (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)