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居据
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ゐすわ
ふりがな文庫
“
居据
(
ゐすわ
)” の例文
日
(
ひ
)
は
漸
(
やうや
)
く
朝
(
あさ
)
を
離
(
はな
)
れて
空
(
そら
)
に
居据
(
ゐすわ
)
つた。
凡
(
すべ
)
ての
物
(
もの
)
が
明
(
あか
)
るい
光
(
ひかり
)
を
添
(
そ
)
へた。
然
(
しか
)
しながら
周圍
(
しうゐ
)
の
何處
(
いづこ
)
にも
活々
(
いき/\
)
した
緑
(
みどり
)
は
絶
(
た
)
えて
目
(
め
)
に
映
(
うつ
)
らなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
此處より住み心地の良い家はなく、井戸へ飛込む氣にもなれなかつたか、そのまゝズルズルと、
居据
(
ゐすわ
)
つてしまつたさうで
銭形平次捕物控:331 花嫁の幻想
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それを君がどこまでも
此処
(
こゝ
)
に
居据
(
ゐすわ
)
つて、娘の心を乱すまでは動かぬといふのなら、わたしにも覚悟があるぞ
愚かな父
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
然るに次場所の位置は逆比例して、駒は小結に昇進し、太刀は
居据
(
ゐすわ
)
りとなつてゐた。
八百長くづれ
(新字旧仮名)
/
栗島山之助
(著)
それでも
彼
(
かれ
)
は
我慢
(
がまん
)
の
出來
(
でき
)
るだけ
務
(
つと
)
めた。
出代
(
でがはり
)
の
季節
(
きせつ
)
が
來
(
き
)
た
時
(
とき
)
彼
(
かれ
)
はまた
頻
(
しき
)
りに
惑
(
まど
)
うたが、どうも
其處
(
そこ
)
を
立
(
た
)
つて
畢
(
しま
)
ふのが
惜
(
を
)
しい
心持
(
こゝろもち
)
もするし、
逡巡
(
しりごみ
)
して
復
(
ま
)
た
居据
(
ゐすわ
)
りになつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
卯平
(
うへい
)
は
年末
(
ねんまつ
)
の
出代
(
でがはり
)
の
季節
(
きせつ
)
になれば
其
(
そ
)
の
持病
(
ぢびやう
)
を
苦
(
く
)
にして、
奉公
(
ほうこう
)
もどうしたものかと
悲觀
(
ひくわん
)
することもあるが、
我慢
(
がまん
)
をすれば
凌
(
しの
)
げるので
遂
(
つひ
)
居据
(
ゐすわ
)
りに
成
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
るうちに
何時
(
いつ
)
でも
春
(
はる
)
の
季節
(
きせつ
)
に
還
(
かへ
)
つて
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
居
常用漢字
小5
部首:⼫
8画
据
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
“居”で始まる語句
居
居候
居睡
居所
居士
居間
居室
居眠
居合
居堪