“いず”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イズ
語句割合
54.7%
23.7%
伊豆11.3%
7.8%
0.5%
0.5%
何許0.3%
0.3%
居据0.3%
0.3%
0.3%
0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
センティメンタリズム、リアリズム、ロマンティシズム——この三つのイズムは、そのいずれかをいだく人の資質によって決定せられる。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
山中には三水さんすいと唱える金性水きんせいすい竜毛水りゅうもうすい白毛水はくもうすいの清泉が湧き、五つの瀑布たきと八つの丘嶽おかとまた八つの渓谷たにとがあって、いずれも奇観だ。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
伊豆いず地震の時に各地で目撃された「地震の光」の実例でも、一方から他方へ光が流れたというような記録がかなりたくさんにあったが
人魂の一つの場合 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
彼女の若き日のあこがれは、未来の外交官たる直也なおやの妻として、遠く海外の社交界に、日本婦人の華として、咲きいずることではなかったか。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
しかしこうして天下の人、まさに安然として計を得たりと為す。神州の地に生れ、皇朝の恩をこうむり、内は君臣の義を失い、外は華夷の弁をわすれば、学の学たる所以ゆえん、人の人たる所以、それいずくにりや。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
この時においての智勇弁力の徒、いずくに在るかな。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
弥沙塞五分律みしゃそくごぶんりつ』八に、〈仏、舎衛城に在り、云々。時に一の年少の婦人の夫を喪う有りて、これなるおもいをす。我今まさに何許いずくかに更に良き対を求めるべし、云々。
いずれにしても美男子と云わるゝ男には非ず、美男子を遙か離れ、強き疱痘ほうそうあとありて顔の形痛く損し其ひたい高きに過ぎ其鼻長きに過るなどは余ほど羊に近寄りたる者とも云う可し
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
……彼奴は吾輩が昨夜からここに居据いずわりで居る事を、今朝けさ本館の玄関を這入ると同時に見貫みぬいていたに違いない。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
真実叔父を気の毒と思う様子で「イヤお騒がせ申して誠に済みません、いずれお詫びには出ますから」と云うて立ち去ろうとする
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
その本職即ちしかるのみ、余の言ふところの意はこれに異なり、夏の休暇サムマア・ヴァケーションは、衆庶に与へられたる安息日なり、飽食と甘睡かんすいとを以て、空耗すべきにあらず、いずくんぞ自然の大堂に詣でて
山を讃する文 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
池をひとめぐりすると、私は公園の西のいずれのいぬしでの木立のある丘にゆき、そこにあるベンチに腰かけて休み、メリーの首輪から鎖をはずしてやる。
犬の生活 (新字新仮名) / 小山清(著)