“甘睡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんすい42.9%
うまい14.3%
うまゐ14.3%
かんすゐ14.3%
まどろ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……ああそういえばすこし疲れた、わたしはこれから楽々と無我の眠りに遊べるが、人間に与えられたこの甘睡かんすいすらできずに悶々と今日の空のもとされて暮す人もあろう。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
甘睡うまいよ、をぐらき、ふかき
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
それもよるつてつかれた身體からだよこにし甘睡かんすゐおちいるまでの少時間せうじかん彼等かれらたがひけつがた思案しあん交換かうくわんするのであつた。從來これまで夫婦ふうふあひだいづれが本位ほんゐであるかわからぬほど勘次かんじには決斷けつだんちから缺乏けつばふしてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
飲んだ。それから十分ばかり経つと、疲れが出てうつらうつらと甘睡まどろんだ、二時を打つ時計の音ではっと眼が醒めると、西側の壁に朱色の文字が書附かきつけてあった——そうでしょう
黒襟飾組の魔手 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)