“かんすゐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
澗水25.0%
鹹水25.0%
甘睡12.5%
礀水12.5%
酣酔12.5%
酣醉12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仕掛流(ながれ)の末には杜若(かきつばた)など咲き躑躅(つゝぢ)盛りなりわづかの處なれど風景よし笠翁(りつをう)の詩に山民習得(ならひえ)て一身慵(ものう)し間(かん)に茅龕(ばうがん)に臥し倦(うみ)て松に倚(よ)る却(かへつ)て辛勤(しんきん)を把(とつ)て澗水(かんすゐ)に貽(おく)る曉夜を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
巨(おほ)きな波をあげたり、じっと寂(しづ)まったり、誰(たれ)も誰も見てゐない所でいろいろに変ったその巨きな鹹水(かんすゐ)の継承者は、今日は波にちらちら火を点じ、ぴたぴた昔の渚をうちながら夜昼南へ流れるのです。
イギリス海岸 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
それも夜(よる)に成(な)つて疲(つか)れた身體(からだ)を横(よこ)にし甘睡(かんすゐ)に陷(おちい)るまでの少時間(せうじかん)彼等(かれら)は互(たがひ)に決(けつ)し難(がた)い思案(しあん)を交換(かうくわん)するのであつた。從來(これまで)も夫婦(ふうふ)の間(あひだ)は孰(いづ)れが本位(ほんゐ)であるか分(わか)らぬ程(ほど)勘次(かんじ)には決斷(けつだん)の力(ちから)が缺乏(けつばふ)して居(ゐ)た。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
奇樹(きじゆ)崖(きし)に横(よこ)たはりて竜(りよう)の眠(ねふ)るが如(ごと)く、怪岩(くわいがん)途(みち)を塞(ふさ)ぎて虎(とら)の臥(ふ)すに似(に)たり。山林(さんりん)は遠(とほ)く染(そめ)て錦(にしき)を布(し)き、礀水(かんすゐ)は深(ふか)く激(げき)して藍(あゐ)を流(なが)せり。金壁(きんへき)双(なら)び緑山(りよくざん)連(つらな)りたるさま画にもおよばざる光景(くわうけい)也。
左に雛妓(すうぎ)を従へ、猥褻(わいせつ)聞くに堪へざるの俚歌を高吟しつつ、傲然(がうぜん)として涼棚(りやうはう)の上に酣酔(かんすゐ)したる、かの肥大豕(ゐ)の如き満村恭平をも記憶す可し。
開化の殺人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
膝から兎もすれば襦袢(じゆばん)がハミ出しますが、酣醉(かんすゐ)が水をブツかけられたやうに醒(さ)めて、後から/\引つきりなしに身顫ひが襲ひます。