澗水かんすゐ)” の例文
百年の雪を踏破することは勿論千古の大業であらう。が、崕花がいくわの発したのを見、澗水かんすゐの鳴るのを聞きながら、雲と共に徂来するのもやはり一生の快事である。
僻見 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
仕掛ながれの末には杜若かきつばたなど咲き躑躅つゝぢ盛りなりわづかの處なれど風景よし笠翁りつをうの詩に山民習得ならひえて一身ものうかん茅龕ばうがんに臥しうみて松にかへつ辛勤しんきんとつ澗水かんすゐおくる曉夜を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)