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澗底
読み方 | 割合 |
かんてい | 50.0% |
たにそこ | 50.0% |
あたかも六月の下旬で、窓に倚って眺めると、
澗底の樹木は鬱蒼と新緑をたたみ、前面の
峭崖から数条の小滝が落ち、その下に
湧涌たる水声がある。
菜の花、豆の花ならば戯るる
術もあろう。
偃蹇として
澗底に
嘯く松が
枝には舞い寄る路のとてもなければ、白き
胡蝶は薄き翼を収めて身動きもせぬ。
雲根志灵異の部に曰、
予が
隣家に
壮勇の者あり儀兵衛といふ。或時
田上谷といふ山中に
行て
夜更て
皈るに、むかうなる山の
澗底より青く光り
虹の如く
昇てすゑは
天に
接る。
雲根志灵異の部に曰、
予が
隣家に
壮勇の者あり儀兵衛といふ。或時
田上谷といふ山中に
行て
夜更て
皈るに、むかうなる山の
澗底より青く光り
虹の如く
昇てすゑは
天に
接る。