トップ
>
甘睡
>
かんすい
ふりがな文庫
“
甘睡
(
かんすい
)” の例文
……ああそういえばすこし疲れた、わたしはこれから楽々と無我の眠りに遊べるが、人間に与えられたこの
甘睡
(
かんすい
)
すらできずに悶々と今日の空の
下
(
もと
)
に
圧
(
お
)
されて暮す人もあろう。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その本職即ち
然
(
しか
)
るのみ、余の言ふところの意はこれに異なり、
夏の休暇
(
サムマア・ヴァケーション
)
は、衆庶に与へられたる安息日なり、飽食と
甘睡
(
かんすい
)
とを以て、空耗すべきにあらず、
盍
(
いず
)
くんぞ自然の大堂に詣でて
山を讃する文
(新字旧仮名)
/
小島烏水
(著)
櫺子
(
れんじ
)
の窓いッぱいにさしこんで、
蒲団
(
ふとん
)
の上に日かげの
縞目
(
しまめ
)
を描いていますが、その陽光と了戒の刀に枕元を守られている当の人は、春眠暁を知らずという
甘睡
(
かんすい
)
の度を超えて、こんこんとしたまま
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
甘
常用漢字
中学
部首:⽢
5画
睡
常用漢字
中学
部首:⽬
13画
“甘”で始まる語句
甘
甘味
甘藷
甘美
甘藍
甘酒
甘酸
甘露
甘煮
甘寧