“見貫”の読み方と例文
読み方割合
みぬ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
喧嘩がしたくて来たものは、卓子テーブルつかまつてお辞儀をするものだと知つてゐる馬左也氏は、直ぐ老教師の用事を見貫みぬいて苦い顔をした。
……彼奴は吾輩が昨夜からここに居据いずわりで居る事を、今朝けさ本館の玄関を這入ると同時に見貫みぬいていたに違いない。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
表は女性にたいしては無雑作であるようでいつも深い計画の底まで見貫みぬく力をもっていることは実際であった。
性に眼覚める頃 (新字新仮名) / 室生犀星(著)