“直也”の読み方と例文
読み方割合
なおや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
杉野子爵の長男直也なおやは、父に似ぬ立派な青年だった。音楽会で知り合ってから、瑠璃子は知らずらずその人にき付けられて行った。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
彼女の若き日のあこがれは、未来の外交官たる直也なおやの妻として、遠く海外の社交界に、日本婦人の華として、咲きいずることではなかったか。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
彼女の小さい胸の苦しみを、打ち明けるべき相手としては、たゞ恋人の直也なおやがある丈だった。が、彼女は恋人に、まだ何も云っていなかった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)