“火除”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひよ66.7%
ひよけ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「……こうしていれば寒くもなく火除ひよけにもなるからな、それから飯櫃めしびつをみたら残ってたから、手ついでにこんな物を拵えて来たよ」
柳橋物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
一ツ橋門外の二番御火除ひよけ地の隅に居据いすわっている雪だるまも、一方に曲木まがき家の御用屋敷を折り廻しているので、正月の十五日頃までは満足にその形骸けいがいを保っていたが
半七捕物帳:28 雪達磨 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
浅草二天門のお火除ひよけ地に立って、苦々しげにこう呟いた虚無僧は、昨日中仙道からこの江戸表へ入った春日重蔵と千浪とであった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
話は途みちするといったくせに、何一つ口火を切らないうちに、二人は柳原の火除ひよけ御用地へ出てしまった。すると、思い出したように立ちどまった文次
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)